こんにちは。白桜明日香です。
この記事を書いているのは、8月15日。
お盆の終わりが近づくこの時期になると、いつもより少しだけ、家族や大切な人のことを思い出す時間が増える気がします。
子どもの頃は、お盆といえば、
親戚が集まったり、
お墓参りをしたり、
普段とは少し違う時間を過ごしたり。
そんなくらいにしか思っていなかったかもしれません。
でも、大人になった今は、お盆というものが少し違って感じられるようになりました。
🌿 お盆の終わりに行う「送り火」
お盆には、ご先祖さまが家に帰ってきて、お盆の終わりにまた送り出すという風習があります。
そのときに焚かれるのが、「送り火」です。
地域によってお盆の期間や風習、送り火を行う日は異なりますが、迎え火でお迎えして、送り火でお見送りするという考え方があります。
そう思うと、送り火というものが少し優しく感じられます。
「来てくれてありがとう」
「また来年ね」
そんな気持ちを込めて、そっと見送る時間なのかもしれません。
🕯️ 大人になると、思い出す人が増えていく
お盆になると、昔のことを思い出します。
子どもの頃は、お盆になると母方の実家へ行くのが楽しみでした。
そして、私にはもう一つ楽しみがありました。
おばあちゃんが作ってくれるお団子です。
私はこのお団子が大好きで、実家へ行くたびに、
「お団子作って!」
とお願いしていました。
スーパーで売っているお団子ももちろんおいしい。
でも、おばあちゃんが作ってくれるお団子は、何か特別だったんです。
使っているのは、きっと特別な材料ではありません。
素朴な材料で作っているのに、なぜかいつまでたっても柔らかい。
それを砂糖醤油につけて食べると、本当においしくて。
私はいつも、
「もっと食べたい!」
とお願いして、たくさん作ってもらっていました。
そして、食べきれない分は持って帰る。
それも楽しみのひとつでした。
今思えば、あのお団子の味だけではなく、
おばあちゃんが私のために作ってくれたことそのものが、嬉しかったんだと思います。
当時は、そんなことまで考えていませんでした。
ただ、
「おばあちゃんのお団子、おいしい!」
それだけでした。
でも今になって思い出すと、あのお団子を作ってくれている姿や、一緒に過ごした時間まで愛おしく感じます。
人は亡くなってしまっても、その人と過ごした時間まで消えてしまうわけではないんですよね。
むしろ年齢を重ねるほど、
「そういえば、あんなこともあったな」
と、昔の記憶がふっと蘇ることがあります。
何気ない会話。
一緒に食べたもの。
昔の家の風景。
そして、おばあちゃんが作ってくれたお団子。
もう何年も前の出来事なのに、不思議なくらい鮮明に思い出せる瞬間があります。
🌸 「ありがとう」を伝える時間
お盆だからといって、特別なことをしなければいけないわけではないと思っています。
お墓参りに行く。
お仏壇に手を合わせる。
写真を眺める。
家族と思い出を話す。
あるいは、心の中でそっと、
「ありがとう」
と伝えるだけでもいい。
忙しくて何もできなかったとしても、思い出した瞬間があれば、それだけでも十分なのかもしれません。
大切なのは、形だけではなく、心を寄せることなのかなと思います。
今年のお盆も、おばあちゃんのお団子を思い出しました。
もう食べることはできないけれど、
「おいしかったな」
「いっぱい作ってくれたな」
そんな記憶は、今もちゃんと私の中に残っています。
そう考えると、思い出というのは不思議ですね。
食べ物そのものがなくなっても、
一緒に過ごした時間や、もらった優しさは残っている。
おばあちゃんのお団子も、私にとってはそんな思い出のひとつです。
☕ 今そばにいる人との時間も、大切にしたい
お盆に昔のことを思い出すと、同時に、
「今、一緒にいられる人との時間も大切にしたいな」
と思います。
母と過ごす時間。
子供たちと話す時間。
わんこと過ごす時間。
何気ない毎日の中にある、当たり前のような時間。
いつまでも同じように続くと思っているけれど、本当はとてもかけがえのない時間なのかもしれません。
だからといって、
「毎日を大切にしなきゃ」
と頑張りすぎる必要もないと思います。
一緒にご飯を食べる。
少し話をする。
一緒に笑う。
そんな小さなことで十分。
何気ない時間の中にこそ、あとから振り返ったときに心に残る思い出があるのかもしれません。
🌙 送り火を見ながら「またね」と言えたら
送り火は、
「さようなら」
というより、私にはどこか
「またね」
という言葉に近く感じられます。
今はもう会えない人に、
「またね」
と言える場所がある。
そんなふうに考えると、少し寂しくても、どこか温かい気持ちになります。
お盆が終われば、またいつもの日常が戻ってきます。
でも、思い出した人たちとの時間や、今そばにいる人たちとの時間を、少しだけ心に残しておけたらいいですね。
🌿 おわりに|心の中に残るもの
お盆の終わりが近づく中で、私はいろいろなことを思い出しました。
昔、一緒に過ごした人。
もう会うことのできない人。
そして、今そばにいてくれる人。
時間は少しずつ過ぎていきます。
当たり前だと思っていた日常も、振り返れば大切な思い出になっていくのかもしれません。
だからこそ、
一緒にいられるときには一緒に過ごす。
話せるときには話す。
笑えるときには一緒に笑う。
そんな何気ない時間を、これからも大切にしていきたいと思います。
明日にはお盆も終わり、またいつもの暮らしに戻っていきます。
それでも、この時期に思い出した人たちへの「ありがとう」は、心の中に残しておきたい。
そして、いつか送り火を見ながら、
「来てくれてありがとう。またね」
と、穏やかな気持ちで言えたらいいなと思います。
お盆の終わりに、そんなことを思いました。🌿

