「7時間以上寝ているはずなのに、朝から体が重い」
「寝たはずなのに、日中ずっと眠い」
50代になると、こうした悩みを感じる人が一気に増えてきます。
そして多くの方が、こう考えます。
「もっと長く寝なければいけないのでは?」
実は、この考え方こそが疲れが取れない原因になっていることがあります。
睡眠時間が足りていても、疲れが取れない理由
私たちの睡眠は、大きく分けて
- 浅い眠り(レム睡眠)
- 深い眠り(ノンレム睡眠)
の繰り返しで成り立っています。
若いころは、自然と深い眠りの割合が多く、多少生活が乱れても回復できました。
しかし50代以降は、加齢により深い眠りの時間が少しずつ減っていくことが分かっています。
そのため、
- 睡眠時間は同じ
- もしくは以前より長い
にもかかわらず、回復感だけが減ってしまうのです。
👉 つまり問題は「時間」ではなく、睡眠の質なのです。
50代になると起こりやすい睡眠の変化
50代になると、睡眠に次のような変化が現れやすくなります。
- 夜中に何度か目が覚める
- 朝早く目が覚め、そのまま眠れない
- 眠りが浅く、夢をよく覚えている
- 寝起きに体のこわばりを感じる
これらは病気ではなく、年齢による自然な変化です。
「自分だけおかしい」と思う必要はありません。
ただし、放っておくと
- 日中の集中力低下
- イライラ
- 気分の落ち込み
につながることもあるため、対策は必要です。
疲労回復に必要なのは「深い眠りを助ける準備」
深い眠りは、努力して「作る」ものではありません。
眠りやすい状態を整えることで、自然と深くなるものです。
ここでは、50代から特に意識したいポイントを紹介します。
① 寝る前に「頭を休ませる」
寝る直前まで
- スマホ
- ニュース
- SNS
を見ていると、脳は興奮状態のままです。
寝る30〜60分前からは、
- 照明を少し落とす
- 刺激の少ない音楽を流す
- 何もしない時間をつくる
など、「眠る準備の時間」を意識しましょう。
② 入浴は「寝る直前」を避ける
お風呂に入ると一時的に体温が上がり、
その後ゆっくり下がるタイミングで眠気が訪れます。
おすすめは
就寝の90分ほど前に、ぬるめ(38〜40℃)で入浴。
「体が温まったあとに冷える」流れが、
深い眠りを後押ししてくれます。
③ 寝室の環境を見直す
50代になると、温度や音に敏感になります。
- 室温:20〜22℃前後
- 湿度:50〜60%
- 明かり:できるだけ暗く、間接照明に
「眠るための空間」になっているか、一度見直してみましょう。
「もっと寝なきゃ」と思わなくていい
疲れが取れないと、
「今日は何時間寝られるだろう」
「また眠れなかったらどうしよう」
と考えてしまいがちです。
しかしこの不安そのものが、眠りを浅くします。
50代からの睡眠で大切なのは、
- 完璧を目指さない
- 眠れない日があっても気にしすぎない
- 日中の過ごし方も含めて整える
という姿勢です。
まとめ:50代の睡眠は「質を整える」ことで変わる
- 疲れが取れない原因は、睡眠時間ではなく睡眠の質
- 50代は深い眠りが減りやすい
- 寝る前の過ごし方と環境が、回復感を左右する
もっと寝るよりも
どう眠るかを意識することが、50代の快眠への近道です。
📘 お知らせ
現在、『50代からの快眠ガイド(仮題)』を執筆中です。
本では、今回紹介した内容に加えて、
- 中途覚醒
- 更年期と睡眠
- 朝・昼の過ごし方
- 睡眠アプリやAIの活用
などを、さらに詳しく解説する予定です。

